指定募金

神奈川県ユニセフ協会が取り組む「指定募金」とは

指定募金を通じて子どもたちが直面する問題を知る

神奈川県ユニセフ協会では、その前身(財)日本ユニセフ協会神奈川県支部設立以来、子どもの保護分野を中心に指定募金(活動分野や対象とする国や地域を指定した募金)に取り組んでいます。3年ないし5年にわたる長期的な支援を通じて、その国や地域の子どもたちの現状とユニセフの支援内容を皆様にお伝えし、世界が直面する問題や子どもの人権について広く考えていただく機会としています。

◆支援先の選定

ユニセフ現地事務所からの提案を受け、運営委員会やボランティアからの意見を踏まえ、理事会で事業内容や規模・予算等を勘案し決定します。期間中は、現地から活動報告が送られてくる(年1回)ほか、中間年にはスタディツアー(現地視察)を行います。

◆ これまで支援したプロジェクト
2006~2010 第1次指定募金「ラオスの子どもたちを人身売買から守る」(5年間)
2010~2013 第2次指定募金「モルディブの栄養と環境教育」(3年間)
2014~2018 第3次指定募金「ネパールの児童労働と闘う指定募金」(5年間)
2019~現在 第4次指定募金「暴力と虐待からカンボジアの子どもたちを守る」(5年間)

第4次指定募金「暴力と虐待からカンボジアの子どもたちを守る」

カンボジアの子どもに対する暴力の現状

2人に1人が身近な大人から暴力を受けている

©UNICEF Cambodia/2018/Fani Llaurado

カンボジアでは、子どもへの暴力が周辺国と比べ深刻な社会問題となっています。カンボジア政府によって2013年に実施された国勢調査によると、カンボジアの子どもたちの2人に1人が身体的暴力を経験し、4人に1人が心的虐待を受け、男女問わず20人に1人が18歳未満で性的暴力を経験していました。さらに自宅や学校、コミュニティなど、子どもたちに身近な場所で、親や教員などの身近な大人が加害者になり、暴力が行われていることが明らかになりました。
子どもへの暴力の原因は、主に貧困、社会経済的な不平等、そして内戦や国内の混乱を経たカンボジアでは暴力によるしつけが社会的規範となっていること、ジェンダーによる差別、法律の認識不足、被害者への支援サービスの不足などが挙げられます。
暴力を受けて育った子どもたちが大人になると、また子どもたちに暴力を振るうという悪循環を生んでしまうため、世代を超えて引き継がれる「暴力の連鎖」を断ち切ることが重要です。

 

◆カンボジアの概要
  • 国土面積  18.1平方km(日本の約2分の1弱)
  • 総人口    1,576万人
  • 民族    約90%がクメール族、10%は36の少数民族
  • 宗教    仏教(一部少数民族はイスラム教)
  • 言語       カンボジア語(クメール語)
  • 産業      農業30.5%、工業27.1%、サービス業42.4%
  • 5歳未満死亡率    31/1000人
  • 一人当たりのGDP   約1,240米ドル(2015年IMF資料)
◆カンボジアの歴史
  • 1953年  フランスよりカンボジア王国として独立。
  • 1970年  反中親米派のクーデターによりシハヌーク政権打倒。王制を廃止しクメール共和制に移行。 親中共産勢力クメール・ルージュ(KR)との間で内戦。
  • 1975年 KRが内戦に勝利し、民主カンボジア(ポル・ポト)政権を樹立。
        同政権下で大量の自国民虐殺。
  • 1991年 パリ和平協定。
  • 1993年  UNTAC監視下で制憲議会選挙、王党派フンシンペック党勝利。新憲法で王制復活。

 2017年カンボジア政府は「子どもに対する暴力の防止および対応のための行動計画」を発表し、子どもへの暴力をなくす取り組みを国を挙げて行っています。

神奈川県ユニセフ協会が支援するプロジェクト

©UNICEF/Cambodia/2017/Fani Llaurado

第4次(2019~2023年)となる今回は、教員・保護者を対象に、暴力に頼らない指導法や子育て法の研修を実施する、ユニセフカンボジア事務所の下記事業に活動資金を送ります。

募金実施期間 2019年1月~2023年11月末

(現地での事業実施 2020年1月~2024年12月末)
※現地事務所での事業は、送金後(1年遅れて)開始します。

募金目標額 540,000米ドル(約1,188,000円×5年間=約5940万円)

※1ドル=110円で試算。為替変動により修正する可能性があります。

支援地域と支援対象 支援地域:首都プノンペン、パッタンバン州、シアムリアップ州、プレア・シハヌーク州

対象:対象地域の小学生5万人および子ども6,500人

 

活動1:「ポジティブ生徒指導法」に関する教員研修の実施

研修を受けたポー・プレック小学校副校長の話に耳を傾ける子どもた

研修を受けたポー・プレック小学校副校長の話に耳を傾ける子どもたち。

小学校の教師1,500人(300人/年)に対し「ポジティブ生徒指導法」の研修を実施。
この研修は、教師が暴力や暴言によって子どもを抑制するのではなく、子どもの気持ちに寄り添い、暴力を使わず論理的に教え導く方法や効率的にクラスを運営すること、教師と生徒の良好な関係づくりを目的としています。マニュアルやガイドブックを活用し、4日間(校長は5日間)研修することで、50,000人の子どもたちが安心して学べる学習環境づくりに貢献します。
具体的には…生徒が良くない行動をした場合、生徒に対して暴力を使わずに「どういう行動がふさわしいか」を具体的に示し、生徒自らがその過ちを理解し、直していく機会を与える、といった行動を学びます。
→現地での「ポジティブ生徒指導法」のようす(外部リンク:ユニセフカンボジア事務所)

 

活動2:「ポジティブ子育て法」に関する保護者への研修の実施

プノンペンでのポジティブ子育て法研修のようす

プノンペンでの「ポジティブ子育て法」研修会©UNICEF Cambodia / 2017 / Bunly Meas

2,200人の保護者(400人/年)に対し「ポジティブ子育て法」の研修を実施。
家庭内での子どものへの暴力を減らし、家族に一体感を持たせることを目的とします。12回のセッション(6週間・週2回ずつ)を予定しています。
具体的には…暴力を使わず、子どもと保護者が安全で安定した関係を築く子育て法を学びます。週2回の研修で、保護者が研修で学んだ子育ての知識・スキルを家庭で実践できたかどうか、どう行動すればよかったのかなど振り返り、参加者と話し合いながら、自信をサポートし強化していきます。また、厳しいしつけや暴力の経験がある保護者のグループを対象に、暴力を防止するための子育てサポートを行い、行動変容をめざします。

→現地での「ポジティブ子育て法」のようす(外部リンク:ユニセフカンボジア事務所)

 

皆様のあたたかいご支援をお願いいたします

©UNICEF Cambodia/2018/Llaurado

大人たちの考え方や行動が変わり、暴力がゼロになるには長い道のりですが、現地で先行する取り組みでは「学校に行くのが好きになった」「先生に悩みを相談しやすくなった」「夫が育児の大変さに理解を示してくれるようになり、子どもに手を挙げることが減った」など、研修による変化が表れています。

カンボジアの子どもが暴力のない中で育ち、将来への夢と希望が持てるよう、皆様の温かいご支援をお願いいたします。

 

全国の郵便局(ゆうちょ銀行)からご送金いただくことができます
口座名義 公益財団法人 日本ユニセフ協会
郵便払込口座番号 00190-5-31000
備考 通信欄に神奈川県ユニセフ協会コード「K1-140」「11067カンボジア子ども保護」とご記入ください。

*手数料については、加入者負担あるいは免除となっております。

振込用紙が必要な方は、窓口専用・送料加入者負担の振込用紙をお送りしますので、当協会までご連絡ください。

*ATMおよびゆうちょダイレクト(パソコン、携帯、電話、FAX)では送金手数料が免除となりませんのでご注意ください。

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