世界の国を知る講座②「アフガニスタン編」

開催日: 3月18日(土) 14:00~16:00
会場:  横浜YMCA 501会議室
講師:  江藤 セデカ氏(特定非営利活動法人イーグル・アフガン復興協会 理事長)

 

第1部「アフガニスタンってどんな国?」

アフガン地図アフガニスタン・イスラム共和国(通称アフガニスタン)は、中東・中央アジアに位置し、東西南北を6つの国に囲まれた内陸国です。乾燥気候で年間の寒暖差が激しく、都市部でも夏は40℃を超え、冬は -20℃を下回ることもあります。古代から、東西文化の十字路としてギリシャ・ローマ、インド、中国、イスラムなどの文化が融合し、その国の位置から度々侵略に遭ってきました。公用語はパシュトゥ語、多民族国家のため30以上の言語が話されていますが、成人識字率は32%と世界の中で最も低い国の1つとなっています。

 

第2部 イーグル・アフガン復興協会の活動

アフガニスタンでは女性の地位が大変低く、教育を受ける機会も非常に限られています。成長した女の子(初潮を迎えた)は学校はおろかブルカで顔を覆い一人で外出することも許されない、自分の考えを口にすることもできない、私たちには想像もつかない女性差別があるとのお話でした。セデカさんが来日した当時は更に厳しく、アフガニスタンを出国して日本人と結婚した女性は変わり者として見られ、女性が話しかけるのは禁じられていたほど。セデカさんはアフガニスタンの女性と子どものために、衣類や文房具、医療品等の不足している物資を届けたり、女性の地位向上のための活動を続けています。1970年代から続いた紛争によって国内の経済社会インフラは壊滅的な打撃を受け、多数の難民が発生しました。タリバン政権が崩壊した後、新たな政府のもと都市部においてはインフラもある程度回復してきましたが、地方との格差は広がり、依然として不安定な治安情勢は続いています。まだまだ支援が必要な国です。

 

参加者の感想

今回はアフガニスタンの政治、経済、教育、女性の権利と子どもの現在の実情を知ることができて大変有意義な時間を過ごすことができました。特に、児童労働や女性の権利等の問題を解決するのにあたっては、宗教・伝統などが複雑に絡み合ってとても大変なことだと思いました。そのような中で、セデカさんは力を込めてこれらの問題を解決するためには、教育が大変重要であるとお話しされていました。
国の未来を作る子どもたちには教育が大切。自国の実情を顧みてお話しされるセデカの言葉に、あらためて教育の大切さを感じました。

 

主要データ

面積:652,225平方キロメートル(日本の約1.7倍)

人口:2,860万人(2015-16年推定値、2014-15年アフガニスタン中央統計局 Afghanistan Statistical Yearbook)
首都:カブール
民族:パシュトゥーン人、タジク人、ハザラ人、ウズベク人等
5歳未満児死亡率:91/1000人

 

頭からスッポリ覆う長いベールのような被り物。目の部分だけがメッシュになっていて周囲が見えるように作られている。動きづらく夏は大変暑い

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